木造新社屋 〜地域の林業の発展と脱炭素へ〜
日本初 木造純ラーメン4階建
集成材とCLTを合わせた工法により、木造構造ビルを実現
純ラーメン構造とは、ブレースや耐震壁がなく柱と梁だけで外力に抵抗する構造です。構造躯体はCLT、集成材を採用し、4階建の木造純ラーメン構造社屋が誕生しました。
木材の活用により地域の山林の木材需要をつくり林業を活性化、同時に環境問題でもある脱炭素やSDGsにも寄与します。
CLTCross Laminated Timber
屋根・床の躯体に使用
ひき板(ラミナ)を並べた後、繊維方向が直交するように積層接着した大版のパネル。国内で製造できる最大サイズは3m×12mのスギパネル。
集成材Laminated wood
柱・梁の躯体に使用
ひき板(ラミナ)を並べた後、繊維方向を互いに平行に積層接着したもの。所用の耐力に応じた断面の大きさと安定した性能をもつ。
県産材智頭ヒノキ 智頭杉他
柱・梁などの化粧板に使用
柱の表面仕上げに智頭ヒノキを使用、梁の表面仕上げに、智頭杉を使用。また、棚などの化粧板にも主に県産材を使用。
サミットHR工法・サミットCLT工法を採用
サミットHR工法
従来の木造建築の枠を超えた木質二方向ラーメン構造
木質二方向ラーメン構造を実現したサミットHR工法は、従来の木造計画の制約から解放された自由度の高い設計を可能にします。筋交い・耐力壁が不要なため、四周に開口部を設置することができ、開放感と意匠性あふれる空間を創出します。また、接合部の金具が露出しないため、木の美しさやぬくもりを最大限に引き出した木造ならではの空間が実現できます。
サミットCLT工法
CLT×GIR接合が新たな木造建築の未来を引き寄せる
木質二方向ラーメン構造「サミットHR工法」で培われた知識と経験をもとに、木造業界の潮流である「CLT」に対応したGIR接合を採用しました。GIR接合は接合部が隠ぺいされ意匠性に優れているほか、高剛性・高耐力で多くのメリットを持つ優れた工法です。構造性能評価も取得しており、安心・安全な建物を高品質かつ迅速に提供できます。
サミットHR工法・サミットCLT工法を採用するメリット
- CLTをGIR接合で接合する為、接合部が木材に隠れ意匠性に優れる。また、気密性が保たれるので結露しにくく、木の香りと共に快適な室内空間を実現している。
- CLTを屋根、床材として使用し、小梁を減らした屋根面を構成することで、施工工程及び、他の木造建築に比べ、コストの縮減を実現している。
- 柱と梁は集成材を仕様し、大空間を可能としている。仕様するCTL/集成材/製材等には、地域産材を可能な限り使用した、木質構造ビルとしている。
災害時対策
災害時、地域住人の皆様の安全を確保する為、本社社屋を避難場所としてお使い頂くよう鳥取市と協定を結び災害に対応する設備を備えています。
詳しくは社会貢献活動のページをご覧ください。